Webブラウザとは

 Webページを読み込んで、HTMLタグなどを解釈してパソコンなどに表示するのが、Webブラウザである。Web ページの閲覧ソフトとも呼ばれる。HTMLファイルのほかに、画像ファイル、動画ファイル、音楽ファイルなどを表示・再生したり、ダウンロードしたりする 機能をもっている。さらに、フォームを使用してユーザがデータをWebサーバに送信したり、JavaScriptやFlash、PHPあるいはJavaな どで記述されたアプリケーションソフトを動作させたりすることも可能である。

 Webページは、HTMLタグを使ったテキストファイルである。HTMLタグのほかにスクリプトやスタイルなども含 まれるが、これらについては後述する。Webページの場所を示すのが、URL (Uniform Resource Locator) である。URLはインターネットにおける情報の「住所」で、情報の種類やサーバ名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名などで構成される。一般的な形式 は、http://ドメイン名/フォルダ名/ファイル名 である。

主要ブラウザ

 現在では、Microsoft社のInternet Explorer、最初に開発されたブラウザMosaic開発チームが興したNetscape Communications社のNetscape Communicator(Navigator)、Netscape社が立ち上げたオープンソースプロジェクト「Mozilla.org」によるFireFox、Opera Software社のOpera、Apple社が独自に開発したSafari (Windows版もある)などが著名なWebブラウザである。

ブラウザ名   サイズ  占有メモリ*1 備考
FireFox 2.0  25MB  最小18MB 2003開発開始。2005より急速に普及。IEより安全。
Opera 9.27  12MB  最小16MB IEより30%速い。速さと使い勝手で愛好者多い。
Safari 3.1  39MB  最小20MB Mac風のシンプルで洒落たデザインが人気だ。*2
IE6/7  34MB  最小20MB 脆弱で危険。同時に5〜6件開くと100MBを超えて重い。
*1 開いたときのメモリー作業領域で、複数タブを開くと50〜100MBのメモリを占有する。
*2 Mac OS X標準ブラウザが、XP/Vistaで使える(20007/5〜) Apple社Blazing性能テストではSafariがIE7より2倍速い。

 ブラウザによって、HTMLタグの解釈の仕方が違うことがある。またIEには独自のタグがあるが、他のブラウザとの互換性を保つために、独自タグ は使わないほうが良い。Webコンテンツ(SNSやブログ、HPなど)を発信する側は、自分が作ったコンテンツが、IE、FireFox、Operaなど のブラウザを使っているユーザの使い方に合わせたコンテンツをつくる必要がある。

FireFox 2.0

 Web標準への準拠と高速な動作を実現しており、オープン志向のユーザの多くが使っているブラウザである。IEが攻撃されやすいActiveXや VBScriptなどには対応しないため、これらを悪用するワームやトロイの木馬の影響を受けずに済む。アメリカ連邦政府やドイツ連邦政府は2005年か らFireFox使用を推奨している。オープン系、先進系のWebサイトでは、IEを抜いてFireFoxが一番多く使われている。

Opera 9.27

 コンパクトで軽快な動作が特徴で、愛好者が多い。かつてはシェアウェアで広告が目障りで嫌がるユーザもいたWidgetize!が、2005年からは完全に無償で利用できるようになった。よくアクセ スするWebを設定できる「スピードダイヤル」や標準装備のウィジェットが使いやすく便利である。また、メールやチャットも標準で装備されている。IEや Mozillaではメールは別ソフトウェアだ。

Safari 3.1

 若者を中心に評判の高いMac OS X標準ブラウザが、Windows PCで使える。Mac風のシンプルで洒落たデザインがいい。昨年5月発表以来、ユーザが増えているようだ。Apple社が実施したBlazing性能テス トの、HTMLおよびJavascriptの性能では最速だ。といっても利用環境により性能はかなり変わるので、実際に使ってみて体感スピードを測るのが いい。

Internet Explorer(IE)

 ほとんどのWindowsユーザは、パソコンを買ったときに付随しているIEを使っている。IE6/7は悪意を持ったハッカーの攻撃を受けやす い。MS社は、セキュリティの脆弱性(攻撃を許してしまう欠陥)を改善しているが、ハッカーとの終わりなき戦いである。Vistaでセキュリティが強化さ れたといっているが、疑わしいプログラムやActiveXコンテンツ(動画や Javascript実行)を実行するかどうかを、ユーザに聞くだけである。コトバの意味も分からない一般ユーザに、「実行して被害があっても、あなたの 責任ですよ」といっている。責任転嫁のなにものでもない。

 ユーザは勉強して自分で攻撃から身を守らないといけない。あまり神経過敏になると、Webコンテンツを楽しむことも、情報を共有することもできな くなり、情報の村八分になりかねない。外界(世界の情報にアクセスできるWEB世界)との接触を断つのではなく、WEBの危険性を知ったうえで的確な対処 をすることが大切なのである。それは実世界が危険に満ちているのと同じである。神経質になるのも良くない。

最新ブラウザ

 IE寡占状態が変化している。Firefoxの普及が著しく、Firefox3の一日のダウンロード件数はギネスブックに記録されたことは記憶に 新しい。Linux/Ubuntuなどでは標準ブラウザがFirefoxになっている。

Googleがクラウドコンピューティングの一環として新しいブラウザGoogle Chromeベータ版をリリースしたのは今年9月のことである。最近の多くのWebページがAjaxで作られ表示スピードの向上が課題になっており、 Chromeはこうしたページの高速化を図っている。ただし、機能的にはまだ不完全なところが残っており、Webページの検証機能ではFirefoxが一 歩先を行っている。Google Chrome

Firefox開発を行っているMozillaオープンソースコミュニティでは、とくにWeb制作者の利便性を向上したSeaMonkeyというブラウザの 開発プロジェクトが進行している。ブラウザだけでなく、メールやHTMLエディター(Composer)などが一体化した便利なブラウザである。 Windows,Linux/Ubuntu両方で使えるので、筆者はSeaMonkeyを重宝するようになった。
SeaMonkey

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