ID #1004

SNSの歴史

個人向けコミュニティサイトがSNSと呼ばれるようになったのは、2003年に米国で開設された「Friendster」が最初であるとされている。開設後3ヶ月で100万人に達したことから注目されるようになった。同時期に米国ではSNSを利用して人材を紹介したり職探しを行う「LinkedIn」などの多様なサービスが提供されるようになった。その後、Googleによる「Orkut」が人気を集め、2004年の初頭には日本のユーザにも知られるようになった。

日本では、2004年2月に「GREE」および「mixi」が開設され、米国と同様に普及している。国内最大手のmixiは、2006年10月に上場し、12月現在で670万ユーザを獲得している。

SNSの普及は全世界的に進行しており、世界最大のSNSである「MySpace」の会員数は1億4,000万人を超え、1日あたり25万人の新規登録がある。他にも、大学生向けSNSの「Facebook」やMicrosoftが運営する「Wallop」など、ユーザ数が1,000万を超すSNS(英語圏)がいくつか存在する。韓国のSNS「CyWorld」は韓国語圏でのサービスながら1,300万ユーザを抱えており、韓国の総人口の30%程度、20代の女性の95%が参加しているといわれている。

利用者数の統計としては、米Nielsen//NetRatingsによる2006年4月の全世界の利用者数が6億8800万人、総務省による日本国内の利用者数が716万人という数字がある。

SNSは急速に普及しており、認知度が高まるにつれて類似サービスが続々と登場している。現在では、既存のサービスとSNSの機能を統合したサービ スが多く、どのサービスがSNSであるのかを明確に区別することが難しくなっている。当初はSNSの定義として、すでに参加しているユーザからの招待が必 要というものがあったが、現在では多くのサービスが登録制になっている。

ブログとの統合では、友人関係を定義した上で、ブログ記事のそれぞれについて公開・非公開をコントロールすることが可能な「LiveJournal」(Six Apartが買収)が広く普及している。また、ブックマーク共有の「del.icio.us」、画像共有の「Flickr」、動画共有の「YouTube」などの、いわゆるWeb2.0サービスにおいても、SNSとしての機能を一部備えている。

話題・トピック限定のSNSや、地域限定のSNSなど、ユーザの範囲を限定したSNSも数多い。後者の例として、熊本県八代市による「ごろっとやっちろ」を筆頭に、行政主導のサービス展開が模索されている。

コミュニケーション手段としてのSNS以外に、他の用途にユーザ間の社会関係を導入する動きもある。「Rojo」では、RSSリーダーとSNSを統合することで、大量の記事の中から知人が興味を持っているものを優先的に表示させるなど、検索・推薦の手段としてSNSを利用している。

〔参考文献〕大向一輝「SNSの現在と展望 -コミュニケーションツールから情報流通の基盤へ」, 情報処理, Vol.47, No.9, pp.993-1000, 2006.

タグ: -

関連エントリー:

この FAQ にコメントする