WiMAX/LTE回線速度

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格安SIMを調べ始めて気になったのが回線の品質と速度である。ADSL(昔のブロードバンド回線)の場合は電話回線(銅線)の伝導効率、温度・湿度など天候に影響されると聞いた。雨や嵐の日は遅くなるという。そういわれれば確かにそうだなぁ…と思った。ADSL8Mからひかり100Mbps、そしてWiMAX40Mbpsへと切り替えてきたが、回線速度を気にすることはほとんどなかった。遅かったのかもしれないが、体感スピードとしてイライラするほど遅くなかった。普通に快適に使ってきた。数十~数百Mbpsを競う時代が来るとは思いもしなかったパソコン通信の時代(1980年代後半)は、14.4Kbps~28.8Kbps、最も早いのが56Kbpsだった。アナログモデムで固定電話回線経由で接続(ダイヤルアップ)した。それよりさらに10年遡ると300bpsという超低速の時代があった。それでも衛星通信(MARK-IIIといったかな?)で海外拠点と接続できたというのは夢のような出来事だった。

※閑話休題

 情報管理1977年8月号にMARKⅢを紹介した論文があった。トヨタ自動車と共同開発したDHS(実験データ解析システム)のツールAXEL(An eXtensible Engineering Language)を遠隔地から起動・実行させるデモンストレーションにMARKⅢを使った。AXELはコマンドを使って対話形式で実行させる機能があり、コマンドはテキストのみなので300bpsでも機能したということだ。アポロの月面着陸船をシミュレートする遊びが、テクトロニクスという当時の最先端グラフィックディスプレイのデモ用にあった。コマンドで着陸船の姿勢制御、スピード制御(ガス噴射量の加減)をして月面に軟着陸させる遊びに熱中したものだ。そうした遊び心からAXELの対話インターフェイスを思いついた。

通信品質の問題

MARKⅢからAXEL、月面着陸船という古い話を思い出してしまった。話を元に戻すが、300bpsとか28.8Kbpsのアナログモデム回線の時代を知っているので、Mbps単位のデータ通信は夢のようなスピードだと思い、遅い!といった不平不満はなかった。データ/音声通信で一番困ったのは、10年ほど前途中下車の旅で日本各地を訪ねるようになったとき、携帯電話およびインターネット接続ができない場所があったことだ。ネット接続以前の問題として携帯電話がつながらないというのは最悪だった。山間にある長谷寺や談山神社の境内から電話できない、八ヶ岳南麓(標高1000m)でも接続できないことが何度もあった。電話が通じずインターネットもつながらないと、その日に泊まる宿を探して、予約することができないので焦ってしまう。

これは通信速度以前の品質の問題である。ほんの10年前の横浜の自宅でも、窓から離れて室内の中ほどに移動すると携帯(Softbank)はつながらなかった。ドコモはつながるがソフトバンクはつながらないという話をよく聞いたものである。さすがに今はそんなことはないが、今度はLTE回線がつながらないという問題にぶち当たる。下り150Mbpsとか440Mbpsといった高速通信が謳い文句になってきたが、接続できなければ意味がない。

10年ほど前は携帯電話網(4G/LTE)もWiMAXも、電波が届かない地域がたくさんあったが、いまはエリアカバー率は公称99%以上だということで、たしかにつながりやすくなった。ただ、500m四方のメッシュ内で半分以上つながればそのエリアをカバーしたということになるので、全国カバー率99%といっても通信できない地域がたくさんあるということになる。

WiMAXと4G LTE

WiMAXのほうが早く普及したからだろうか、LTEよりもつながりやすい気がする。最近気づいたのだが横浜市営地下鉄の駅中間でもWiMAXがつながるようになった。以前は駅近くでないとだめだった。それに比べてLTEのほうがつながりにくいようだ。横浜市内や橿原市内の市街地でつながらないということはないが、鎌倉市内ではつながりにくい場所がまだ多くある。崖と谷の町で、電波が届きにくい地形が多いことが原因だろう。WiMAXは部屋の真ん中でも電波状態を示す棒5本のうち1~2本は立つが、LTEは1本立つか立たないかである。その度に窓際に移動しないといけないのは面倒なことだ。

詰まるところ、鎌倉ではWiMAXルータが必須だということで、LTEは頼りにならない。今月はあれこれ調べたり写真をアップしたりして、スマホ(LTE使用)のデータ通信量が多く、5日も経たないうちに月間データ量の制限(emobileスマホ5GB)を越えてしまった。その後は最大128Kbpsという低速に制限されている。これは遅い!最初からテキスト中心で28.8Kbpsのデータ通信なら、それなりの使い方しかしない。しかし、スマホではバックグラウンドで動くデータ通信(OSやアプリのアップデートやバックアップ)があって、数Mbpsでないと機能しなくなるようになっている。

通信速度の許容範囲

速度制限されたスマホから、OOKLAというスピードテストツールで実測すると、0.01~0.05Mbpsとなる。二桁も速度が違っている。速くても6KB/secということは漢字かなまじりテキストなら1秒間に3000文字を遅れるので速いんじゃない?といえるかもしれないが、これが写真ファイル600KB/枚だと100秒かかることだ。いまどきのスマホカメラは平気で一枚数MBで保存される。一枚3~4MBとすれば送ったり受信したりするのに10分かかる!ウェブページの表示が数秒痰だったのが数分とか10分以上になると、これはもう使い物にならない。

速度制限がかかったら、制限を解除することもできるがそのためには残りの月末まで数千円を支払わないといけない。もったいないので低速のまま使い続けるとストレスが溜まり高血圧になる。やはり速度制限のないWiMAXのほうが断然良い!月3960円の価値がある。LTEスマホの月4000円は高すぎる。ましてや大手三社の5000円~8000円/月(速度制限有り)というのは法外な価格だと思ってしまう。

グダグダと書いてきたが、自宅では速度制限のない(混雑緩和の10GB/3日間の制限は有る)WiMAX2+を設置して、パソコン、スマホ、タブレットをWi-Fi接続で使うのが経済的でストレスを最小にできる。外出時に使うスマホ(データ+通話)には格安SIMを搭載して使った分だけ支払うようなプランにするのが良い。その上で、大量のデータ(写真や動画)をアップしたりダウンロードしたりするときは自宅でWi-Fi接続で実行することを心掛ける。

スピード測定サイト

話があれこれと長くなってしまったが、この記事を書く元々の動機は、スピードテスト(回線速度測定)ができるサイトのことだった。スマホでは昔からOoklaアプリを使っている。Chromeでは使えなくなったので代替サイトを使うが、JavaやFlashを使った測定サイトはChromeでは使えなくなった。ブラウザを問わず一番簡単に測定できるのはNetflixが運営するFASTだろう。ダウンロードの速度だけだが、サイトを開けば即測定が始まり数秒~十数秒後には結果が表示される。Pingやアップロードの速度も測定したいときはSPEEDTESTベータ版がお薦めである。

以下に目に付いたスピード測定サイトをメモしておく。右側に掲げた画像は、各サイトで実測した結果のスクリーンショットで、WiMAX(初代)接続時の受信送信スピードを示している。

  • RapidNet フラッシュを使っていないのでChromeやiPhone, Androidスマホなどからも使える。精度は落ちるが結果が早く分かる高速モードもある。ダミーファイル1MBを5回、10MBを5回、計10回ダウンロード/アップロードして計測している。
  • RBB Speed Test ニュースメディアサイトRBB Todayが1998年から運営している。郵便番号や回線種別、契約プランなどを入力しないといけないので少し面倒だが、しっかりと測定できる感じがする。回線種別、地域別に他の人が実施した測定結果を見ることもできる。
  • Radish Network Speed Testing Java版とJavascript版がある。Java版はChromeでは使えない。測定結果で、安定して測定できたかどうかの品質も表示される。回線種別やプロバイダ、郵便番号の登録はスキップして測定することもできる。
  • Ookla Speed Test 測定サーバを選定でき、ping応答時間も測れる。回線種別など何も入力しなくて良く、簡便に測定できる。スマホで測定するときは、Google Playから入手する。過去の測定結果の履歴が保存される。測定場所や日時、時間帯でどんな結果になったかを見比べられる。FirefoxではFlashを有効にする。Chromeでは測定できない。
  • BNR スピードテスト 測定にFlashを使用。ChromeやiPhone, Androidで測定するときは「画像読み込み版」を使用する。上りと下り別々に測定する。
  • USENスピードテスト 昔からある測定サイト。光かそれ以外を選択して即測定開始なので簡便。ただし、これもFlashを使用している。

WiMAX通信スピード

実測データを見ると、おおむね受信は2~3Mbps、送信は0.1~0.8Mbpsである。速度制限がない状態なので、最大13.3Mbps/10Mbpsとはかなりの開きがある。まあそんなものである。初代WiMAXは、WiMAX2+へ移行するために減速措置がとられる前は、最大40Mbpsといっていたが、実効スピードは10~15Mbps、条件が良いときは20Mbps前後出ていたことがある。いずれにせよWiMAX(初代)は来年4月には終了する。運営元のUQコミュニケーションズ/UQ WiMAXは機種変更を勧めているが、旧WiMAX終了の最後通告はまだないようだ。

いずれにせよ、現WiMAXルータは今月で丸7年になり、契約更新をしないといけない。5日前に「WiMAX乗換え比較」を書いた。世話になった@nifty(現在はNifMo)を継続するか、月額が安いBroad WiMAXに乗り換えるか、悩ましい判断を迫られている。前者とはパソコン通信時代からの付き合いで30年近くになる。その頃からのメールアドレスがまだ生きており月250円支払っている。なくすことも可能だが、仮想世界での分身のような気がして妙に愛着がある。匿名で書き綴ったブログ(日記)も残っているので、メルアドが無効になると、感傷的だが自分が生きた証も消えてなくなるような気がする。読み返すこともしないデジタル日記だが、愛着があるものだ。