格安SIMの利用動向

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MMD研究所の調査(2017年9月)によれば、格安SIMの市場シェアは、MVNO(8.5%)とY!Mobile(3.9%)を合わせて12.4%になっている。来年はもっとシェアが増えるだろう。前回調査(2017年3月)から1.1ポイント増えた結果だが、メイン利用のMVNOのシェアは2.7ポイント伸びた。

格安SIMサービス価格は大手キャリア3社に比べて半額以下になることを考えると、もっとシェアが上がるはずである。伸びが緩やかなのは、格安SIMサービスの認知度は89.1%になったが、内容理解は47.5%にとどまっていることから見て取れる。格安SIMにしたいが、どういう基準で何を選べばいいのかがよく分からない、本当に支障なく使えるのか不安だといったことが影響しているのだと思う。

私自身もここ数日、格安スマホ・SIMサービスについて勉強しているが、MVNOの数が多く、サービス体系もさまざまで、おまけに各社とも特典だ、割引だとかいってキャンペーンが多すぎ、さらに特殊な業界用語がたくさんあるので、全体像を理解するのに一苦労している。

理解が進めば必然的にシェアが伸びていくだろう。12.4%という数字は、MVNOをメインに利用しているシェアである。MVNOをサブに使って試している人はその倍くらいいるのではないか。そういう人たちがサブからメインに切り替え始めたらシェアはもっともっと上がることになる。

大手キャリアは高すぎる。もう10年以上も独占状態で高価格端末・サービスを抱き込んで販売してきた。おまけに解約違約金なるものも徴収してきた。いまだに2年契約であっても自動延長で途中解約すると1万円もひったくるのでは、新規に契約するのをためらう人が多くなるだろう。つまり、大手三社はいろんな縛りで、ユーザに退出障壁を作ってきたが、これからはそれが逆に参入障壁になる。

数千円以上/月、2年縛りで解約金1万円より、縛りも解約金もなけ、しかも半額で利用できるSIMフリー端末サービスに人は流れるのは当然である。大手キャリアは新規ユーザ獲得が難しくなる要因を自ら作っていることになる。そのことに大手は気づかない、慢心がはびこった大企業病に陥っているのではないか。

格安SIMサービス(MVNO)のシェア

メインで利用している格安SIMサービスの上位は、楽天モバイル、mineo、OCN モバイル ONEである。ネット検索で勉強していると、楽天モバイル、mineoがよく引っかかるので、上位シェアを占めているのは納得できる。ほかにIIJmioやDMM mobile、Biglobe、Freetelなどもよく目にする。

UQ mobileは、UQ WiMAX、UQコミュニケーションズ、U-mobileなどと混同しやすいので注意。一般的なMVNOはdocomoかauの回線を使って事業を展開。docomo系だけでも100社以上あるという。UQ mobileはau 4G LTEを利用したMVNO、UQ WiMAXはサービス名で、いずれもUQコミュニケーションズが運営。Broad WiMAXはUQ WiMAXのMVNO?という理解でいいのかな?※WiMAXは第3のデータ専用回線なので格安SIMとは別物である。~という理解でいいのか、まだおぼつかないところがある。

契約プランは大手キャリア独占時代とは違って、各社さまざまなプランがある。ざっくりいうと、データプランと音声プランに分かれ、MMD研究所の調査では、音声プランが62.3%を占める。音声プランでは楽天モバイルが断トツで、mineo、UQ mobileが続く。データプランではOCN モバイル ONE、楽天モバイル、mineoの順にシェアが高い。格安スマホの端末は、Androidスマホが56.4%、iPhoneが29.7%となっている。

音声通話なしのデータプランだけを契約できるのが昔と大きく違う。私は電話をほとんどしないが、受信用・緊急用にガラケーを持ち、スマホでは電話を滅多にしない。音声通話を使わないのに基本料は支払っているわけだ。4年前大手三社でスマホを買うと月6,000円、iPhoneだと月8000円が標準価格になっていた。そこにEmobileが月4000円以下で使えるスマホを投入した。私は即これを選んだ。通話のあれこれプランは不要だったからだ。

格安SIM価格の相場

いまMVNOからデータSIMを買うと、1GB制限480円/月(DMM mobile)、3GB900円/月(mineo,freetel)、5~6GB1,200円~1,600円/月、10GB2,500円/月前後が相場である。ぶらり旅や外出中にはモバイル通信でスマホを使うが、ニュースや天気予報、時刻表、地図を見るのが中心である。通常はデータ量を無制限に使えるWiMAX(月3960円)をWi-Fi接続で使うので、スマホの支払い(使わない音声通話の基本料も含む)はもったいない。

音声通話を使わないデータ通信だけであれば、これまでの使い方からすれば月1000円以内の負担で済んだことになる。格安SIMに目覚めたいま、一刻も早く乗り換えるのが経済的負担を減らす近道だ。どのMVNOのどんなプランを選択するかの判断が難しい。考えているだけでは何も始まらないので、いちばん手軽にはじめられる従量課金制のFREETEL SIMを買った。

従量制・段階制の格安SIM

その月に使った通信量に応じた使用料を支払うプランを従量(課金)制あるいは段階制という。従量課金はパソコン通信の時代からある。auガラホの例でいうと、ダブル定額(ケータイ)というプランがある。これは、月額基本料500円で10MBまで使え、10MBを超えた分については0.02円/1KBが課金される。+100MB使えば+2000円で合計2,500円を支払う。しかし、4200円(190.6MB)を超えて請求されることはない。ただし、2GBを超えると最大128Kbpsの速度制限がかかる。従量制と段階性を併用したプランである。

格安SIMになると、たとえばFREETELのサービスを例にとると、100MBまで299円、1GBまで499円、3GBまで900円・・・である。つまり、3GB近く使う場合、格安SIMはauダブル定額(ケータイ)の2割強の価格で利用できる。しかも2GBを超えても速度制限はない。どちらを選ぶかは自明のことだ。ちなみにFREETELはドコモ回線を使っており、通信品質・速度は、地域性はあるが、au回線と似たようなものである。

従量制のサービスプランを提供しているMVNOは、FREETELのほかにexciteモバイルU-mobilenuromobileなどがある。下記資料に比較が載っている。従量制・段階制の格安SIMカードを比較した資料が参考になる。

データ専用(高速通信)に限って言えば、月1GB以下ならFREETEL、2GB~13GBはexcite、13GB~20GBはFREETELが最安である。データ通信はほとんど使わず月500MB以下なら、nuromobile 0 simの音声プラン(維持費700円+30秒10円)がお得である。

複数SIMを利用するときお得なプラン

勝間さんのメルマガでたまたま知ったのだが、ひとつの回線に最大5台の端末がぶら下がることができるようになったそうだ。昨年秋からだそうだがソフトバンク・ショップの店員が知らなかったという。「ぶらさがり」の意味は書いてなかったが、多分1回線を契約して複数台の端末でシェアすることができるのだろう。そのほうが個別に契約するより安くなるプランだと思う。後で詳しく調べよう。

おそらく類似したプランがexciteモバイルにある。「ネット回線一括プラン」で、スマホ+タブレット+ルータでしようする場合、個別に3回線を買うのではなく、1回線を契約して、これを3枚のSIMでシェアできるプランである。